東京Ruby会議12に参加した
東京Ruby会議12に参加した
2025-01-18 に開催された東京Ruby会議12に参加しました。 Ruby を5-6年使用してきたものの、技術カンファレンス自体には参加したことがなく、こういった大規模なカンファレンスに初めて参加しました。 総論としては、コミュニティ自体へ関わる意欲が高まった素敵なカンファレンスでした。
印象に残ったセッション
- Keynote "Scaling Ruby @ GitHub"
- simple組み合わせ村から大都会Railsにやってきた俺は
- Regional.rb and the Tokyo Metropolis
Keynote "Scaling Ruby @ GitHub"
「GitHub 社に入社後、GitHub が普通の Rails アプリケーションだったことに驚いた」という発話が印象に残っています。 "普通の Rails" で GitHub 社のようにスケールできるんだと知れたのは収穫でした。
もちろんそのために様々なテクニックを利用しており、発表の中でもいくつか紹介されていました。
- 互換性のない変更によってブランチが壊れないようにしてベロシティを高めるマージキュー
- ベースブランチの変更を取り込んで CI がパスしたらマージできるようにしてくれる
- 素早く問題を切り戻すための flipper gem
- 新しいロジックの性能比較を容易にしてくれる scientist gem
- データベースレプリケーション最適化の freno gem
scientist は、否が応でも新旧ロジックの比較に焦点が当たると思っていて、リファクタリングを安全に進めやすい印象を持ちました。
simple組み合わせ村から大都会Railsにやってきた俺は
「Railsは最大公約数的な Easy」という話が印象に残っています。
作るための仕組みは Easy だが、ビジネスロジックは Simple に実現できます。 Rails はレールに沿ってある程度やりたいことを素直に実現できると思います。 一方、Simple 組み合わせ村は自分たちのドメインにあった Easy と Simple を得られる可能性があります。 ただ自分としては、Easy と Simple を得るために、設計の工夫が必要だと思っていて、割と習熟度の高さに依存するんじゃないかなあとは思っています。
改めて、DHH の Rails に対する割り切りのバランスの元に成り立っているんだなと感じました。
Regional.rb and the Tokyo Metropolis
地域.rbのオーガナイザーが集まって、それぞれの地域.rbの成り立ちや活動を話すセッションでした。 思いの外、地域.rbが多く存在していることを知って、コミュニティの裾野の広さを感じました。
地域.rbにはあまり参加したことがなかったんですが、身近なところに Ruby コミュニティがたくさんあることを知ったので、足を運んでみようかなと思いました。
PS. これをきっかけに実際に何度か足を運んで、興味深い話や貴重な経験ができています。Kaigi Effect というやつでしょうか。